ケンサキイカ

漁獲時期や生物特性の違いから、春季成熟群、夏季成熟群、秋季成熟群が知られており、それらの3系群が季節移動を行っている。体長はオスは約65㎝、メスは約40㎝。春から夏にかけて数十本の卵のうを砂底に産む。
島根県では主に沿岸で操業するイカ釣り漁業(夜間に集魚灯をたき、その光に集まってくるイカ類を釣り上げる漁法)、定置網漁業(海岸近くの魚の通り道に網を垣根のように設置し、回遊魚たちを待ち受けて漁獲する漁法)及び沖合域で操業する沖合底引き網漁業(海底の魚を網でひいて漁獲する漁法)で漁獲される。
夏から秋にかけて、隠岐近海でイカ釣り漁業の漁火が海を照らして美しい光景となる。隠岐では通称「ケンサキイカ」もしくは「テナシイカ」と呼ばれているのは標準和名ヤリイカで、「白イカ」と呼ばれているのが標準和名ケンサキイカ。イカの呼称は地域によって呼び名が様々。

  • 分類

    ヤリイカ科ケンサキイカ属

  • 分布

    本州中部以南、太平洋熱帯~亜熱帯域

  • 初夏~秋