宇受賀命神社

宇受賀神社(うづかみことじんじゃ)は由良比女神社(ゆらひめじんじゃ)、水若酢命神とともに承和9年(842年)官社に預かったことが『 続日本後紀(しょくにほんこうき)』に記され、隠岐国ではもっとも早くから中央の史書に現れる神社の一つです。平安時代に定められた『延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)』では島後の水若酢神社(みずわかすじんじゃ)、伊勢命神社(いせみことじんじゃ)、西ノ島の由良比女神社(ゆらひめじんじゃ)と並び名神大社(みょうじんたいしゃ)に名を連ねています。
国内神名帳である『隠岐国神名帳』にも「従一位宇酒賀大明神」とあり由緒正しい古社です。字受賀命は、西ノ島の大山祇命と 西ノ島の比奈麻治比賣命(ひなまじひめのみこと)を取り合い、それぞれの島から相手の島へ石を投げあう力比べに勝利し、比奈麻治比賣命を娶ったと言われています。二神の間に生まれた御子神である柳井姫(やないひめ)は、豊田の奈伎良比賣神社(なぎらひめじんじゃ)の御祭神・奈伎良比賣であるとする伝承もあります。