2025.02.04

【会期終了】隠岐四島巡回企画展・足元の小さな不思議ワールド

隠岐四島を会場に2024年8月から12月まで、足元にあるごく身近な環境でありながら普段気が付いていない不思議な世界をルーペを通して観察する企画展を行いました。会期中はこの企画を考案した隠岐しぜんむら代表の深谷治さんによる展示解説も各四島であり、島内外の人が見学に訪れました。

ダンゴムシやコマダラウスバカゲロウなど、身近な生物の役割や自然の奥深さを知ってもらうことで、見学者の自然に対する興味を引き出し意識の向上につなげ、さらに自然保全の意義を感じてもらうのが狙いです。

花外蜜腺とアリの共生としてアカメガシワやイタドリの標本展示等も行いました。

また、それと同時に自然界で起こっている脅威として、隠岐諸島のマイクロプラスチックの現状を伝え、身近にあることにもっと関心を持つことの重要性も伝えていきました。

訪れた人が、見るだけでなく、体験してもらうコーナーも設置することで環境の保全意識を持ってもらいます。土壌に蓄積したマイクロプラスチックが雨で川に流れて、海に到達し、海洋生物の体内に入ります。それを食べるのが我々人間です。環境問題は他人事ではなく、自分事としてとらえてもらうことが重要です。

自然豊かな隠岐諸島ですが、普段気にとめることがない小さな生態系の環にも変化が起き始めていることを把握し、一人一人が保全意識を持つことが求められます。