島前カルデラ
島前3島は中央に高い山があり、その山が海に囲まれ、さらに外側に島がならぶ特徴的な姿をしています。この地形は「カルデラ」とよばれる、大規模な火山噴火によって生まれた火山性の陥没地形で、日本では阿蘇山が有名です。
2600万年前〜600万年前:新生代 − 古第三紀〜新第三紀
深い海の底にあった隠岐は、プレートの活動によって徐々に隆起を始め、約600万年前、島前と島後で起きた二つの激しいアルカリ火山岩の活動によって、いまの島の原型が造り出されました。
島前3島は中央に高い山があり、その山が海に囲まれ、さらに外側に島がならぶ特徴的な姿をしています。この地形は「カルデラ」とよばれる、大規模な火山噴火によって生まれた火山性の陥没地形で、日本では阿蘇山が有名です。
島後の代表的な岩石のひとつが白っぽいアルカリ流紋岩です。約550万年前の溶岩で作られており、島後の南〜西〜北側の海岸近くにみられる山の多くがこの岩石からできています。日本では珍しい大陸的な組成の岩石です。
島後の東海岸に分布する約400〜200万年前の玄武岩には、黒色の輝石や、黄緑色のかんらん石といった上部マントルを構成する鉱物が取り込まれています。地球内部を地表にもたらしてくれたマントルゼノリスは、「地球からの贈りもの」ともいえます。