独自の生態系 - 植物
海岸の砂地に生育する落葉高木(乾季や冬期に葉を落とす、高さが約3m以下の樹木)。北海道や東北地方の寒冷地の海岸の代表種であり、島根県は日本の最西端の分布となる。
かつて隠岐の島後島、西ノ島の海岸に群落があったが、生育地が減少し、現在は島後島の一部の海岸のみに生育する。枝には針のような細い刺針が多数生え、葉は深い緑色で表面はしわがある。6~9㎝の大きな濃いピンク色の花を咲かせ、花の時期は周辺がバラ科の良い香りになるほど香りが強い。
別名はハマナシ(浜梨)とよばれ、果実が梨に似ているからこの名前がついたとされる。
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分類
バラ科
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分布
南千島、北海道、本州(太平洋岸は千葉県まで、日本海側は島根県以東)、北東アジア温帯から亜寒帯に広く分布する。
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花期
5~8月