Activities 地域での活動

隠岐ジオパークでは、隠岐地域で暮らす人々が地質資源をはじめとした多様な地域資源に気づき、地域への誇りや価値を再認識してもらう活動や魅力ある地域資源を次世代に引き継ぐための保全活動を実施しています。

地域学習

各町村の公民館等と連携し、地域資源を活用した屋外学習やジオパークの取り組みについて学ぶ室内学習が行われています。当機構では、地域の人々が遊びや学びを通して、隠岐地域にある資源の価値や環境課題への関心を高められるように講師派遣制度などで支援を行っています。

野外ジオ学習(屋外)

海士町明屋海岸でのジオツアーの様子

実際に地域のフィールドに出て、自然の力によってできた景観の成り立ちや隠岐に分布する貴重な動植物について学ぶことができます。

学習会(室内)

図書館でのジオパーク講座

ジオパークの理念や隠岐地域内で取り組まれているジオパーク活動の事例等、地域の人々のニーズに合わせて学習を実施します。

講師派遣について

一般社団法人隠岐ジオパーク推進機構では、地域内のジオパーク活動推進の一環として、講師派遣を実施しています。
世界ジオパークネットワークに加盟した隠岐ユネスコ世界ジオパークの魅力や、ジオパークにある資源の学習、ジオパークの取り組みの理解などさまざまなニーズに対応できる講師を派遣しています。
申し込みについて必要な資料は、「各種申請」のページよりダウンロードをお願いします。

環境保護

隠岐の大部分は、大山隠岐国立公園に指定されており、島根県、関係町村が定める環境保護条例とともに、法的に隠岐諸島の環境保護がなされています。隠岐ジオパークでも、貴重な動植物の調査や保護、外来植物の駆除などを通じて、環境保護・保全を行っています。

外来種の防除

外来植物の駆除の様子

隠岐諸島に分布する貴重な動植物を守るため、関係機関及び地域の人々と協力して特定外来種の防除を行っています。

海洋ごみ対策

海洋ゴミの清掃活動の様子

海岸沿いの美しい景観の維持や海に関わる生き物たちを保全・保護するために、海洋ゴミの清掃活動を関係機関及び地域の人々と実施しています。

次世代に受け継ぐ天然林

樹齢約800年の巨木「乳房杉」

島後の北東部にそびえる鷲ヶ峰(標高563m)の北側斜面一帯20.58ヘクタールには、樹齢300~400年の杉811本を主体にクロベ、モミなどの大木が林立しています。
旧布施村(現隠岐の島町)は、「永遠に緑豊かな町であることを願い、永久に伐採することなく巨木の森をつくり、町民の永久財産として保存し、後世に継承することによって、豊かな森林づくりと緑の大切さを提唱することを目的」とし、天然林不伐条例(※)を策定し、保護しています。

ガイド養成

隠岐ジオパークでは、単に事物や名勝を紹介するだけでなく、「大地の成り立ち」「独自の生態系」「古代から現代へと続く人の営み」の3つが密接につながっていることをわかりやすく解説することができる「隠岐ユネスコ世界ジオパークガイド」が求められています。現在、随時その養成を進めています。

ジオパーク認定外国語ガイド養成講座(2019年度)

外国語ガイド受講者による現地でのガイド実践

外国人旅行者の満足度向上と誘客促進を目指し、隠岐諸島の魅力を伝え、地域の歴史、地理、文化、自然、ジオパークのストーリーや隠岐での過ごし方等について、質の高い外国語で紹介できるガイドを養成しました。

ジオパーク認定ガイド制度(2015年度~)

認定ガイド養成講座の受講の様子

2015年度に設置された制度です。「2級」、「1級」、「マスター」 とレベルごとにガイド養成講座を受講し、検定に合格すれば認定ガイドの登録資格が与えられます。一定の実務経験を経て、登録申請すれば「隠岐ユネスコ世界ジオパーク認定ガイド」として認定されます。