ウミネコ

日本で最もよく見られるカモメの仲間で、体長約47㎝、翼を広げると120㎝にもなる。頭部から腹部にかけて白色で背面と翼上面は灰色、黄色いくちばしに赤と黒色の模様が良く目立つ。尾は白色で、先端部には幅の広い黒帯がある。「ミャア、ミャア」と鳴き、その鳴き声が猫に似ていることから名前が付けられた。隠岐では隠岐の島町布施の平島で300羽前後が集団繁殖しており、渡来期には周辺の漁港にウミネコの鳴き声が響きわたる。平島には例年12月頃に飛来し、春に子育てをして7月頃北の海へ飛び立つ。よく、大型魚に追われ海面近くに浮上してきた小魚を集団で捕獲する。漁民はこの様を「とりやま(鳥山)」と呼び、以前はそれを頼りに漁をしてきた。

  • 分類

    カモメ科

  • 渡り区分

    日本全体では留鳥だが、隠岐島では冬鳥又は夏鳥として渡来し、一部繁殖。