オオミズナギドリ 

隠岐諸島の無人島で集団繁殖する海鳥(海洋で生活する鳥、ふつう繁殖のみ陸上で行う)。北海道渡島大島以南の全国の島嶼で繁殖する。全長約49㎝、翼を広げると約120㎝。体の上面と翼の上面は灰色がかった色で、額から後頭にかけて黒褐色の斑が増えてごま塩柄になり、翼の下面は白色。くちばしは青みを帯び、細長めで先端はカギ型をしている。昼間はエサとなる魚群を求めて、群れで海上を飛び回り魚を捕食する。海上を飛ぶ様子が薙刀(なぎなた)で水を切るように見えることから、ミズナギドリの名がついた。巣は、礫が少なく土の多い地面に入口15~20㎝、奥行1m余りの長い横穴を掘る。巣穴の一番奥に葉や小枝を敷き子供を産む。隠岐では大波加島や星神島、沖ノ島などが集団繁殖地として知られ、天然記念物に指定されている。

  • 分類

    ミズナギドリ科

  • 渡り区分

    夏鳥(春から夏にかけて日本に渡来し、秋に日本を離れ越冬地に移動する渡り鳥)