ツツドリ

隠岐諸島には豊かな山林が広がっており、そこには多くの野鳥たちが生息している。夏鳥（春から夏にかけて日本に渡来し、秋に日本を離れ越冬地に移動する渡り鳥）を中心に多くの野鳥たちがみられるので、隠岐の山の鳥たちも楽しんでほしい。春の山中では、「ポポ、ポポ」と繰り返し鳴くツツドリの独特のさえずりが聞こえてくる。ツツドリはホトトギスのなかまで、ホトトギスより一回り大きい全長約33㎝。頭から背・翼の上面は灰色で、お腹は白く、黒の横縞が入る。本州以南では主にセンダイムシクイやメボソムシクイなどに托卵（ほかの種の鳥に自分のひなを育てさせる習性、カッコウやホトトギスなどに見られる）といった変わった子育てをする。