大地の成り立ち - 火山島の時代の岩石
黒曜石とは流紋岩質マグマが急冷される時にできるガラスの一種で、主に島後の沿岸域に分布する約550万年前の地層から産出します。流紋岩に多く含まれる石英と化学的にはほぼ同じ成分であるものの、ガラス成分だけが集まって結晶を作らずに固結すると黒曜石ができます。黒曜石ができるには他にも水の含有量が少ないという条件があり、水分量が多いものは真珠岩、松脂岩と、見た目や名前が変化します。
名前のとおり黒色のものが代表的ですが、含まれる不純物によって赤・緑・透明などさまざまな色の黒曜石が存在します。天然のガラスであるため割れやすく、そして割るだけで鋭い刃物になるという特徴があるため、石器として利用されていました。