大地の成り立ち - 地形
島後北西の海上に突き出た奇岩「ローソク島」。遊覧船から望む、夕陽が先端に灯る瞬間はまさに圧巻です。
ローソク島とその周辺の岩場は、約550万年前に噴出した粗面岩溶岩でできています。かつては島ではなく、島後から伸びる岬の一部だったものの、波浪によって周囲が削り取られたため、海上に取り残された「離れ岩」になりました。
ローソクの形が再現された背景には、岩石の割れ目に隠されています。縦方向に走る割れ目は「柱状節理」とよばれており、溶岩が冷え固まるときにできたものです。波風の侵食を受けた際に、割れ目に沿って剥がれ落ちやすいため、ローソクそっくりの形になりました。