アオハナムグリ島前亜種

花にあつまるコガネムシの仲間。体長は16~19㎜前後、背面が緑色で薄黄色の斑点がある。島前の個体は、背面が藍褐色でアオハナムグリの島前亜種(亜種:同じ種類の中で、地理的な隔離により集団としての違いが認められるもの)とされる。島後には緑色の原名亜種が分布し、島前と島後で亜種が異なる興味深い昆虫である。
島前亜種は島前の3島(中ノ島、西ノ島、知夫里島)にのみ分布する。1994年に西ノ島で初めて藍黒色のオスが1個体採取され、翌年に採取された個体がすべて藍黒色であったため新亜種として記載された。花に集まり、全身を花粉だらけにしながら花粉を食べる姿はかわいらしい。

  • 分類

    コガネムシ科

  • 分布

    隠岐島前3島