2025.02.17
【会期終了】隠岐四島巡回企画展・漂う水族館
隠岐四島を会場に2024年5月から翌年1月まで、移動水族館「漂う水族館」を開催しました。「隠岐の海を知ること」「隠岐の海の海洋ゴミ問題について紹介すること」を目的 に実施した隠岐四島巡回展示です。
隠岐の海でみられるハコフグ、ハリセンボン、イサキ、イシダイ など、4島合計で15種の海の生き物を展示しました。
対馬暖流に乗り隠岐にやってくる海洋生物や1年を通して隠岐の海でみれる生き物などそれぞれを展示することで、隠岐の海とその他の海とのつながり、また隠岐の海の特徴などを、生物の生態や特徴と照らし合わせて説明する展示も行いました。
生き物のことだけでなく、生き物をヒントに隠岐の海について理解を深めていただけないかと考え、展示物を制作しました。
また訪れた人が、見るだけでなく、隠岐の海の特徴を体感できる展示コーナー も設置しました。例えば、天気シェアしあえる場を設け、対馬暖流が隠岐の海にどのような影響を与えるのかを感じられるポイントを設けました。
他にも、隠岐にきた漂流ゴミが海洋生物へ与えた影響も紹介しました。島内ではよく知られていることでも、島外からお越しの方は知らない情報であり、昨年度から引き続き展示を行いました。
海士町の展示では、解説パネルの英語対応も行いました。当初の想定はインバウンドのお客様向けを考えたものでしたが、島内在住の外国人の方が英語パネルを読み込んでおられる様子も見られ、観光だけでない、島内での周知や認知の広がりにも役立つことが確認できました。
展示アンケートからは、来訪者は主に隠岐4島の島民がメインであり、20代〜50代の方々から「隠岐の海について初めて知ることがあった」「隠岐の海について理解が深まった」という回答をいただきました。
冒頭に書かせていただいた、本企画の実施目的「隠岐の海を知ること」「隠岐の海の海洋ゴミ問題について紹介すること」について一定取り組めたことがアンケートを通しても確認することができました。
―開催期間と来場者数ー
開催地 |
期間(2024年〜2025年) | 会場 | 各施設来場者数 |
西ノ島町 |
5/9~5/23 |
西ノ島ふるさと館 | 297 |
隠岐の島町 |
8/3~8/18 |
隠岐自然館 |
977 |
知夫村 |
10/9~10/12 |
図書館交流スペース |
※1 |
海士町 |
1/11~1/6 | Entô ジオラウンジ |
153 |
来場者数は、各施設ともに前年度の同期間よりも増加しておりました。
隠岐の海についてまず認知、理解するきっかけの場づくりとしては一定効果があったものと考えられます。
※1:知夫村については、来館者数を未計測。
写真提供:海士町役場