研究者のみなさまへ 研究者のみなさまへ
隠岐ジオパーク推進機構では、人文科学、社会科学、自然科学にかかわる研究等、隠岐ユネスコ世界ジオパークに関する科学的な理解を深めるために、あらゆる研究を対象とした支援を行っています。当地域にかかわる研究をされる方はお気軽にお問い合わせください。
研究者の方へお知らせ
学術研究のための調査支援内容
主な支援内容
- 交通機関や宿泊施設等の現地情報提供
- 法的規制に関する各種申請手続きの紹介
- 調査に適した場所の相談
調査の許可申請について
野外調査の流れ
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1
問合せ・ヒアリング
内容をお聞きして、現地の情報の提供、必要な手続きや機関をご紹介します。
許可申請が必要と考えられる場合は、2.関係機関のご紹介、
許可申請が必要ない場合は、4.野外調査に進みます。 -
2
各関係機関のご紹介(許可申請が必要と考えられる場合のみ)
調査地・調査内容によって許可申請が必要と考えられる場合は、関係機関をご紹介いたします。(環境省・各教育委員会など)
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3
申請・許可のご紹介(許可申請が必要と考えられる場合のみ)
申請先、申請内容によってかかる時間が異なります。(目安:1~3か月)
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4
野外調査
必要に応じて、道路状況、ガイドのご紹介をいたします。
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5
終了報告の提出
調査終了(期間満了)後申請機関に終了報告の提出が必要です。
お願い
調査後、論文等に公表いただきましたらご一報いただけますと幸いです。隠岐ジオパーク活動に活用させていただきます。申請書早見表および提出先
現状変更(国立公園)にかかわる申請書早見表
許可申請・届出の手続きの対象となる行為※一部抜粋 | 自然公園法(環境省 隠岐管理官事務所) | |||
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国立公園内 | ||||
特別地域 | 特別保護地区 | 海域公園地区 | 普通地域(届出) | |
工作物の新築、改築、増築 | ● | ● | ● | ● |
木竹の伐採 | ● | ● | ||
鉱物や土石の採取 | ● | ● | ● | |
広告物の設置など | ● | ● | ● | ● |
土地の形状変更、開墾 | ● | ● | ● | |
指定植物(動物)の採取(捕獲)など | ● | ● | ||
指定区域での木竹の損傷・植栽・播種、動物の放出、車馬などの乗り入れ、立入など | ● | ● | ||
動力船の使用 | ● | ● | ||
木竹の損傷、植栽 | ● | |||
火入れ、たき火 | ● | |||
植物(動物)の採取(捕獲)など | ● | |||
指定区域での熱帯魚やサンゴなどの捕獲、損傷など | ● | |||
海底の形状変更 | ● | |||
物の係留 | ● | |||
鉱物や土石の採取(※)海域では海域公園地区周辺のみ | ● | |||
海底の形状変更(※)海域公園地区周辺での行為に限る | ● |
※自然公園法について
上記の表は許可申請が必要となる行為の一部です。その他の規制についても 自然公園法をご確認ください。(自然公園法第20条、第21条、第22条、第33条が該当)。
申請にあたっては必ず環境省隠岐管理官事務所にご相談ください。
現状変更等(許可申請等)の手続きの対象となる行為※一部抜粋 | 文化財(文化財保護法):教育委員会 | |
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史跡名勝天然記念物 | 周知の遺跡 | |
工作物の新築、改築、増築 | ● | ● |
木竹の伐採 | ● | |
高山植物等の採取または損傷 | ● | |
鉱物や土石の採取、発掘(掘削を伴う行為) | ● | ● |
動物の捕獲など | ● | |
火入れ、たき火 | ● | ▲ |
植物の採取等、落葉落枝の採取等 | ● | |
指定動植物の捕獲など | ● | |
看板の設置、樹木の植栽など | ● | ▲ |
周囲の景観を変化させるような行為 | ● |
文化財に係る提出書類と提出先
文化財により、現状変更の申請先が異なります。詳しくは、各町村の教育委員会にお問い合わせください。
対象文化財 | 提出書類と提出先 | |||
---|---|---|---|---|
宛先に関わらず提出窓口は全て管轄の地元町・村教育委員会となり、それぞれ進達(副申)されます | ||||
・現状変更許可申請書 ・現状変更の終了の報告 【文化庁】 |
・現状変更許可申請書 ・現状変更の終了の報告 【島根県教育委員会】 |
・現状変更許可申請書 ・現状変更の終了の報告 【町村教育委員会】 |
・発掘の届出 【島根県教育委員会】 |
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国指定 史跡名勝天然記念物 | ● | |||
県指定 史跡名勝天然記念物 | ● | |||
町・村指定 史跡名勝天然記念物 | ● | |||
周知の遺跡(埋蔵文化財包蔵地) | ● |
学術研究の助成について
隠岐にかかわる島内の人文科学、社会科学、自然科学にかかわる調査研究、また調査地が島外の場合でも隠岐の価値を高める調査研究など、隠岐ジオパークに関するあらゆる研究を対象とした学術調査及び研究の推進、及びその成果の地域還元のため、研究助成事業をおこなっています。
助成対象者
- 大学に在籍する大学生または大学院生
- 研究機関等で研究活動に取組む方
- その他、隠岐ジオパーク推進機構理事長が認めた研究者
助成の金額
予算の範囲内で、1件あたり上限20万円(新規3件程度、継続3件程度)。ただし、助成対象研究は、1助成対象者につき1件とします。また、同一のテーマで他の助成金と併用しても構いません。
対象の経費
- 調査地まで、調査地内での交通費及び宿泊費(飲食費は対象外)
例)公共交通機関運賃、レンタカー代、素泊まり宿泊費、など - 調査にかかわる経費
例)分析費、試料郵送料、本人以外の人件費、など - その他、隠岐ジオパーク推進機構理事長が認めた経費
助成の募集
募集を行う際は、このページの上部またはトップページのお知らせにて告知します。
これまでに採択された研究課題
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隠岐島後カルデラの形成史:陥没から隆起まで
後藤 芳彦 / 室蘭工業大学
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隠岐諸島島後に生育するヒメコマツの現状と球果および種子の特性
武井 郁也 / 島根大学大学院自然科学研究科
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隠岐諸島のツヤヒラタゴミムシ属における遺伝子的分化過程及びニッチ・形質進化過程の解明
清水 隆史 / 東京大学大学院農学生命科学研究科
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島嶼環境が駆動する隠岐渓流の両生類3種の遺伝的多様性を紐解く
高原 輝彦 / 島根大学生物資源科学部
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隠岐諸島島後における変形菌相の研究
矢島 由佳 / 室蘭工業大学
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変花崗岩類と変成岩類による2億5000万年前以前の隠岐の地史の解明
平井 智望 / 島根大学大学院自然科学研究科